まほステ祝祭part2の感想

2023年8月5日、舞台『魔法使いの約束』祝祭シリーズpart2を配信で見ました。
今回はライビュで見られなかったのが残念ですが、頑張ってちょっと大きめのディスプレイにノートパソコンをつないだ視聴したらけっこういい感じでした。
この感動を忘れないうちに、またレポを書き留めておこうと思います。

中央の祝祭

祝祭を執り行うことになった幻の都「メサ」。
魔法使いを迫害していたためにオズによって滅ぼされたその地には、オズへの呪詛が渦巻いていて……? というドキドキハラハラな展開。

一番印象に残ったのはリケの演技でした。
オズの返事を待たずにぽんぽん質問しちゃうところとか、パウンドケーキをもぐもぐしているところとかがとにかくめちゃくちゃかわいい!!
アプリだと文字を追ったりスクショを撮ったりするのに一旦再生を止めることも多いけれど、こうやって生の人間の「会話の間」でセリフを聞くと、すごく良かったです。
ああ、リケってこういう子なんだな、って一気に大好きになりました。
アーサーとカインがぼろぼろになってお互いに支えながら祝祭を執り行っているときも、リケは動揺したりしないで凛としているんですよね。
そういう神の使徒としての強さとあどけなさとの間を行ったり来たりしている姿が、本当に魅力的でした。

視聴前から楽しみにしていたフィガロの「呪われた愚民ども」のくだりも最高でしたね。
「そういうことを言うから」というレノのつっこみも良かったです。
アプリ版よりもふたりの距離が近い感じがして、このふたりが演じるフィガロとレノの会話を延々と聞いていたい……と思いました。

あと、ミスラの「ムリムリムリムリ」とオーエンの目玉がカインを助けるシーンは、舞台だから本人が実際に登場するところがちょっとシュールで面白かったです。

東の祝祭

東の魔法使いたちがたどり着いた場所は、「魔法使いを殺し慣れている人間」が気配がする村だった──。
という出だしだけでかなりつらいのに、ずっとずっとつらい描写が続く。つらい。
特にオーエンがレモラを前に賢者たちを置き去りにしたシーンは、オーエンが好きだからこそ本当につらかったです。

オーエンに限らず、この時点では北の魔法使いたちは賢者の魔法使い同士で助け合わないといけないという意識が希薄なんですよね。
そもそも「人の話をちゃんと聞く」ことすら難しい面がある。
アプリ版の1.5部や2部ではかなり連携プレイができるようになっていたので(それが悪い方向に働くのでは?という懸念もあるけれど)、ああそうだった、最初は全然バラバラだったんだ……と改めてショックを受けました。
でも、こんな風に見殺しにされそうになっても賢者様は「ありがとうございました」って頭を下げるし、ファウストも北の魔法使いたちに礼を伝えていて、本当に人間ができているなと思ったし、私にはとても真似ができないなと思いました。
価値観がちがう者同士が心をつなぐって難しいですね。

あと、「厄災から世界を守るために」魔法使いを殺し続けていた村人たちに「いままで世界を守ってくれてありがとう」って声をかけるネロがね……。
役者さんの全身からネロの繊細なやさしさがすごく伝わってきて、ああ、ステでこのシーンを見られて良かった……と思いました。

聖なる祝祭のときの歌もすごく良かったですね。
ファウスト役の方がとびきり歌が上手いのはもちろん、4人のハーモニーがめちゃくちゃきれいで鳥肌が立ったことを覚えています。

北の祝祭

すべての記憶が持っていかれるくらい、北の魔法使いたちが作戦会議のときに歌っている歌が良かったです!!
「明日楽しいお出かけがあるのじゃ♪」
「出発は〜夜明け前♬」
のところがやたらと頭に残ってエンドレスループしてしまいますよね。
双子先生の「そうでーす!」のところもかわいいし、オーエン・ミスラ・ブラッドリーの3人が悪巧みをしながら楽しそうに踊っててもう本当に大好き!!
ここだけいっぱい巻き戻して再生していました。
音源が公開されるのがいまからめちゃくちゃ楽しみです!!

私は2章からずっとステのオーエンの演技が大好なんです。
ビジュアルが似ているかと言われればそうでもないんですけど、それ以外のすべてがオーエンなので。
いつもしっとりとした声で、そんなに大声を出しているわけでもないのに、オーエンの声がどんなときでも音が潰れないではっきりと聞こえるところ、大好き。
特に「あの人、いま夜は魔法使えないもんねえ」の言い方が堪りませんでした。大好き。
椅子に座ってポーズをとったときの指先、大好き。

ストーリーとしてはまた賢者様が死にかけているし、本当にどうしようもないというか、ちゃんとやってくれ……としか言いようがないんだけれど、北の魔法使いって馬鹿みたいに誇り高くて最高にチャーミングだよね!!というのが伝わってきて、良かったです。

フィガロのこと

今回は南はメインではないんですけど、想像していたよりもずっとフィガロを見ることができてうれしかったです。
でも、フィガロってどのシーンでもひとりだけ座ってるんですよね。
part1のときは長旅だし、いざというときは自分がみんなを守らないといけないから余力を残してるのかな、と思ってたんですけど。
傍にオズがいても、魔法舎でも、フィガロはひとりだけどこかに座ってるんです。
オズも双子先生も座ってるシーンはほぼないから、長寿の魔法使いたちがみんなそうというわけではなくて、フィガロだけが座っている。
いつもにこにこしていて疲れた顔なんて1回も見せたことがないけれど、本当は体がしんどいときがあるんだろうか。
そう思うと切なくて……、生身の人間の演技だからこその表現だなぁとも思いました。
フィガロ、あと1000年生きて!!

最後に

こういう言い方は失礼かもしれないんですけど、全体を通してみんな歌が上手くなってるような気がしたんですよね。
むしろこれまではコロナ対策が厳しくて十分に練習できなかったのかな、と。

最後に、エチュードシリーズの舞台化決定、おめでとうございます!!
来年の楽しみをくれて本当にありがとう!!
魔法使いの約束という物語と出会えて良かったな、と心から思います。
次回はまたライビュで見られますように……!