パルマR/END2の感想

2019年、囚われのパルマRefrainクリア2回目でEND2を迎えました。
そのときに使っていたTwitterアカウントを消してしまったので、感想をこちらに再掲します。

END2の感想 

END2は私にとって2つ目に迎えたエンディングだった。だから共通部分は既に見ていたのだけれど、やっぱり胸が押しつぶされるような思いがした。暗転したまましばらく静止する画面が、苦しかった。

でも、その後で聞こえた「呼んだ?」というチアキくんの声が、想像以上に明るくて、晴れやかで、とても驚いたけれどそれ以上に嬉しかった。 

 島にいた頃は自分からはあまり事情を話したがらないことが多かったのに、きちんとこういう事情があったんだということを説明してくれる彼は、何かが吹っ切れたように堂々としていた。改めて、素敵なひとだなと思った。特に嬉しかったのは、「俺がいないほうがいいと思っていたけれど、それが間違っていたことがわかった」と言ってくれたこと。チアキくんが一方的に愛している、必要としているのではなく、相談員も同じくらいチアキくんのことを想っていたことを受け入れることができるようになったんだな、と思う。そしてそのためには、1年という時間が必要だったんだろうと納得した。

チアキくんがそんな風に思えるようになったのは、きっと五十鈴大使が支えてくれたからなんだろうと思うと、それもとても嬉しい。もしかしたら直接会って話すようなこともあったのかもしれない。子供のころから気にかけてくれていたこと、自分の知らなかった両親のはなし、再会した時にどんなに嬉しかったか、島にいるチアキくんをどんなに心配したか、自分自身を大切にしてほしい、幸せになってほしいとどんなに願っているか……。会話を重ねながら、そんなことを少しずつ知っていたのかもしれない。

「自分の大切なひとはみんな俺を置いていなくなってしまう」と恐れていた彼にとって、島を出る時に五十鈴大使が力添えしてくれたこと、仕事のツテをくれたこと、何よりもいなくならないでいてくれたことが、とても救いになっただろうと思う。

たぶん、五十鈴大使は相談員がいまどうしているかもさりげなくチアキくんに伝えていたんじゃないかな、と思う。ユーゴ・クロイワが死亡したと知って、相談員が深く悲しんでいることや、今の状態が「幸せ」と呼べるようなものではないことも。だから、「間違っていたわかった」と言ってくれたのかな、と。

フリーの通訳というお仕事は、まさにチアキくんの適職だと思った。嘘から出た真だね、と思う。自分の能力の活かせる仕事、時間的な余裕、好きな人のために料理をしたり、一緒に出掛けたり……、チアキくんが望むことすら諦めていた未来が現実になった。
「幸せだな」という言葉を、チアキくんから聞くことができて私もとても幸せだった。ああ、本当はこんな穏やかに笑う人だったんだ、と思った。自分は幸せになってはいけないだと、そう思い続けていたチアキくんが自分は幸せになってもいいんだと思えるようになった。自分が幸せでいること、傍にいることが、相談員の幸せなんだと感じることができるようになったんだと思うと……これ以上にないハッピーエンドだと思った。  

ところで、「俺の手をとって」と言って手を差し伸べるチアキくん、相談員が手をとらなくても「もう待てない」って言うし、そのまま2回もキスするし、結論は自分で勝手に決めちゃうところは相変わらずだなあ!と思った。(やっぱり五十鈴大使から相談員がまたチアキくんのこと好きなの聞いてたんでしょう?確信があってのその態度なんだよね?!)でもチアキくんがあまりにもキラキラしていて、嬉しくてたまらないっていう顔をしているから、そういうところすら愛おしいよね。